鮎川誠の言葉 [雑感]
たまたま鮎川誠のインタビューを読んだら、とても面白くて、引き込まれた。シンプルな言葉で、こちらの気持ちに届く、納得できるメッセージを伝えてくれる。
"ロックンロールバンドが戦略やら方法論やらをふりかざしたら、そりゃ一時代にはピントがあうかもしれんが、それはワンジェネレーションで終わると思う。
ロックバンドは常に音を出したいちゅう欲求がある。
もうワンステージ、もうワンステージやりたいちゅう気持ち、ちょっと抽象的やけど、"やるき"が全てであって、策略とか戦略とかとはまったく縁のない純粋な世界やと思うです。バンドの世界ちゅうのは。"
このインタビューの日付は"1984/12/12"、1985年に出た"B-5"というムック本に収められたインタビューの一節だ。それから20年以上が経ち、まさにジェネレーションを超えてロックし続ける鮎川誠が今もいる。
野村ギター商会
http://music.biglobe.ne.jp/nogi/
NO.2、前編後編があります。
博多弁のとつとつとした語り口に引き込まれます。ここでも言葉はシンプル。でも本質を突いているというか、本当に自分が納得していることを話してくれているように感じます。
鮎川 誠、7人のミュージシャンを語る
http://www.rokkets.com/archives/7greats/index.html
これも読んでいてすごく引き込まれます。レコードを聴く、ライブを見る、一つ一つの出来事が鮎川誠にとってかけがえのない体験なのでしょうね。その体験が鮮やかに記憶に残っていて、熱く語られます。
究極のロバート・ジョンソンの一曲はプリーチング・ブルース、という言葉があって、私もそう思っていたのですごくうれしかった。
"やっぱり、一番すごかったのは《キング・オブ・ザ・デルタ・ブルーズ・シンガーズ》のB面1曲目に入っている〈プリーチング・ブルーズ〉、あれはとんでもなくすごいブルーズやったと思う。ブッ飛んだという感じでしたね。鋼みたいな強い声と、複合リズム。"
"特にあの〈プリーチング・ブルーズ〉の、リズムとしてはこうやけど(と足を踏み鳴らす)、その中に、口ではうまく言えんけど、それの3倍の速さのリズムが入っとるわけ(笑)。本当に。なんだろうという感じでしたね。それですごくモダンなワン・コードのブルーズでね。"
この分析はすごい!読むと「そのとおりだあ」と思うけれど、自分ではこのようには理解していなかったです。まさに目からうろこ。
こういうテーマで語る、ということがまず面白い。インタビューももちろん面白い。
タイトルとは少し外れるけど、こういうのも見つけました。
2000年1月28日(金)札幌市 ベッシー・ホール
http://www.rokkets.com/audio/sapporosession.html
布谷文夫Withシーナ, 鮎川誠、ルイズ・ルイス・加部,川嶋一秀&THE DEW (佐藤行衛、小西順、宍倉聖悟&西方)
すごいメンツ!音源あり!布谷文夫、健在なんですねえ。去年も鮎川誠、ルイズルイス加部と一緒にライブをやっているようです。見てみたい!
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